縄文土器の制作 粘土での形を作る 磨く 野焼きは本日体験!
第2回目の本年、大崎6.5アースディに向けての ワークショップ縄文土器制作 本日、金成大木先生宅にて素焼きを行った。
縄文時代には、窯がなかったので、野焼きといわれる焼成方法で、焼き上げる。野焼きに付いての、体験を紹介します。
野焼きの温度は熱を閉じ込める窯がないので、大体600℃~800℃程度が、一般的で、部分的には、1000度位まで昇温するそうな。粘土は、600℃位までで、結晶水が抜け、質的変化を起し、水を加えても、元の粘土にはらない。温度は徐々に上げて行き、けっしてトランキーロ(あせんなよ!)になってはならない。しかし、温度が高ければ、高い程、土器の強度は増し、壊れ難くなるという。野焼きは10時開始で最初の写真の様に、ちょっと離れた場所で正面、反対、底と徐々に温めていく(400℃程度か?)。そして、中央に土器を置く前に、炭を敷いて、下からの水分吸収を防ぐとともに熱が逃げないようにすることが肝要だ。
昼食時には各自弁当などを食したが、有り難いことに、縄文土器料理研究家小野さんが、縄文土器汁を作ってくれ、それはそれは優しい味、あたたかいな縄文人の思いが詰まった、大変においしいものであった。皆さんも、アースディにお越し頂ければチャンス大ありですよ!
そして、作品の茶色が黒っぽくなる手前が一番壊れる危険が高い温度なので、土器の内部に残っている、水分を、蒸発させる為、十分時間を掛けることが重要との事。見ているとだんだん作品が小さくなってゆくような感じがしたが、10%位は小さくなったかな?写真の炎が最高潮の本締め?(14時~14時半頃か)はかなりの迫力と熱さが我々を襲ってきた。そして、3時過ぎには作品を取り出し、自然冷却、しかし、水をかけても、もう壊れはしない。この体験は本当に貴重なものであった。
我々の今後の文明もこの炎の如くに立ち上りたいのだが、どうだろう? すべては今後の振る舞いにかかっているのではないだろうか?