縄文土器 野焼きに魅せられた2回目の体験 

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9月に行われるはずであった風の沢ミュージアムでの万葉祭が中止となり、10月9日に縄文土器の野焼きが行われた。幸運にもこの野焼きにお誘いを受け、参加することができたのであった。私としては2回目の体験となった。

皆さんが一生懸命作られた縄文土器は充分に乾燥させたものが持ち込まれ、午前10時に野焼き(素焼き)点火された。

縄文時代には、窯がなかったので、野焼きといわれる焼成方法で、焼き上げる。野焼きに付いての、体験とポイント等を紹介します。
⓵準備
  野焼きは乾いた場所で乾いた雑木等をもちいる。
⓶あぶりの様子
 マキの周りに土器を置き、ゆっくりあぶる。この時の土器の置き方は、最初は立てて焼き、次に反転して、最後に倒して底を焼く方法がベスト。これを今回の土器の量では約40分程度の間隔で行う。
⓷師匠曰く、はじめに急激に温度を上げないのが割れない一番のコツ。トランキーロ、焦ってはいけない。まんべんなく熱を受けるように時々土器を回してあげる。
⓸午後一時ちょっと手前、土器を中央に配置し大点火開始。この時、中央に大きな土器を置き、全体で丸い山形にする。今回の注目点は下が湿っぽいので土器の下は直接土ではなく、その上にレンガを敷き詰めていた。(前回は炭を敷いていた)
 観察色が変わってきたら(茶色から黒へ)、本焼きに入る。
⓹午後2時5分中央の土器の周りは本攻め真近のキャンプファイヤーの様な横顔に。
 このころが緊張の時間帯、土器にヒビが入るとピシッという音がすることもあるそうな。熟練の師匠達が焦らず頃合いを見ながらの火加減の調整で今回も聞くことなく順調な経過。
⓺午後3時5分前、遂に本攻め
 土器に木が当たって壊れないように注意しながら中央から放射状に一気に木をくべる。写真のような大きな炎、これが野焼きの醍醐味なのだ。
⓻午後4時5分前、ほぼ沈火状態
⓼この間、サツマイモ、ジャガイモの焼き芋つくりも好評で、秋の味覚も十分に堪能した。
 ここで、小生は所用のため帰宅、いい思い出のこもった、煙の匂いを車中で味わいつつ。